パソコンは狭い画面で何年も何をやってたんだ

会社で使っているパソコンがリース切れとなり、新しいパソコンに置き換えるという。

新しいパソコンという響きに一瞬笑顔が出そうになったがスペックを聞いて一気にテンションが下がった。

12インチ(B5)モデルと14インチ(A4)モデルがあるよ!という。その差は大きさとDVDドライブの有無だけ。

なにそれ。14インチという大きさが全く生かされてない。なんで14インチも面積を用意してもらいながら高精細にならないの。意味が分からない。

今使っている機種は、14.1 インチで 1400x1050 なので 124ppi。

次に用意されている機種は 1366x768 ですと。解像度が下がるので一度に画面に出せる情報量も大きく減ることになる。

そして精細感としては 12.5 インチだと 125ppi でいまと同じくらい、14.0 インチだと 111ppi と荒くなってしまう。

世代を重ねた結果むしろドットがよく見えるようになってるとかそれどんな冗談かと。

 

 ■新しいiPadさんすげえよ

 

新しいiPad が 9.7 インチで 2048x1536 すなわち 264ppi。冗談のようなパソコンたちに比べて圧倒的高精細。

オフィスの印刷機が 200~300dpi であることを考えるとずいぶん紙に近づいた存在。

ペーパーレスを言うならこのくらいの高精細な画面と直接書き込めるタッチパネルが必要だったんじゃないか。

双方を備えている紙のようなデバイスiPad。これこそ正常進化でありあるべき姿を目指しているのではないか。

一方、ドットのエッジがまだ十分視認できるオフィス用途のノートパソコン。紙を減らすつもりは全くないのだね。

紙にメモを書くような小さな文字を書き込めばつぶれ実用にならないし、ワープロソフトにレイアウトを強制された文書を書かざるをえない。

何年もデファクトの地位にあった 1024x768 がようやく 1366x768 にシフトしてきたこのノンビリ世界はもうやる気ナシとみなしていいのかしら。

罫線大好き民族がドットごとの配置にこだわる画面構成を求めた結果、ドットは見える大きさを必要とされてるんじゃないかとさえ思える。

すなわち画面が高精細になればなるほどドットが見えなくなり、とにかく難癖をつけたくてたまらない発注者はドットのズレを指摘できなくなるなんて冗談もホントじゃないかとすら思える。