ThinkPad X60 の HDD を SSD に交換する(3) アライメント調整

SSD で使用されている MLC NAND 半導体は読み書きのページサイズが 4KB 区切りとなっているようです。なので、データも 4KB の境界に合うように並べてあげた方が効率よく動くよ、というのが SSD のアライメント調整というヤツです。

Windows VistaWindows 7 は当初から 4KB 区切りでデータが並んでいるため気にしなくて良いのですが、 WindowsXP は 512 byte 区切りで並んでいるため、半端な場所にデータが入ってる可能性があります。

とはいえ普通にデジタル機器ですのでデータが読めない書けないといったことはありません。そのままでも使えます。ただ、キチンと境界を揃えた方がパフォーマンスが出やすいですよ、とのことらしいです。

では実際自分の端末はどうなっているのか見てみましょう。ファイル名を指定して実行から "msinfo32" でシステム情報の画面が出ます。コンポーネント→記憶域→ディスク の項にデータが入っています。

こちらの環境ではこのようになっていました。パーティション開始オフセットの項が今回確認すべき値です。この画面例では 32,256 バイトとなっています。4,096 で割り切れません。コレは困りました。調整が必要です。

Intel の場合はツールが提供されていますのでコレを使いましょう。

Acronis AlignTool* - Intel® SSD Edition

起動すると結構そっけない画面が出ます。

Proceed をクリックすると、規定値のままで処理を開始します。念のため Next をクリックして処理内容を確認しておきます。

ふたつ領域があって、どちらも処理するよとのことです。やってください。えい。そうすると再起動を要求されます。再起動後OSが起動する前にツールが起動して勝手に調整(ディスク上でのデータの再配置とか)をやってくれます。

再起動が終わったらもう一度 msinfo32 で状態を確認してみます。

1,048,576 バイトとなっています。4,096 で割り切れます。これで SSD がデータ操作の得意な 4Kbyte の境界に合わせた形でデータが並びました。

とはいえ、ThinkPad X60 なんて今となってはかなり古い機械です。ここまで調整したところで大きなパフォーマンス向上は見込めません。SSD のスペックシートの半分すら出ていませんから。でももとの HDD に比べると雲泥の差です。ランダムアクセスが早いというのが快適さに繋がっているポイントだろうかと思っております。