旅先風景 川崎で見つけた張り紙

張り紙読んでます? 最近は張り紙で主張する人が多くてイイカンジが加速しています。 人間、張り紙で主張すればどうにかなると勝手に思いこんどるようです。 テリー プラチェット作の「遠い星から来たノーム」の中でも、非力なノーム達は人間に意見を訴える方法として看板や張り紙を使いました。 人間はみんなこうするんだ、と言って。 看板より安上がりかつ校正がいい加減な張り紙は、書いた人の人間を微妙に映し出していてステキです。

謎の兄弟椅子
さて、コレが目撃した張り紙です。 なんつーか、捨てたんだけど、ホントは捨てたんだけど、勝手に捨てたと言ったら怒られるからもっともらしい言い訳を付けて何気なく放置プレイ決め込む初老の男性(遠い目)、というのを勝手に想像。 小さくて字が判読できないですか?
右は「仲良い〜兄弟椅子」。「仲良い」のあとは繰り返し記号です。仲良さをアピールです。ここで同情したり微笑んだりしてはいけません。2つ同時に捨てるための言い訳です。やるな。
左は「おねがい 大切にご利用ください 紳士淑女青少年各位」 ここでまた漢字を多用することにより中途半端な誠実さをアピール。表向きは捨てたんじゃないよ、という姿勢を最後まで貫き通す精神力の強さ。立派です。
ていうか、人間椅子みたいな感じで少し不気味な気もしました。
 もいっちょオマケ。 あるマンションの壁に貼ってあったのを目撃。 この張り紙の筆者は赤い下線を用いてまでして気合いの入り具合を強調しているにもかかわらず日本語が違うんじゃないですかね。 こういうときは「毛繕い」が正しいのではないでしょうか。 毛は作るモンじゃないですよ。 そんなに簡単に作れるんなら、全国数千万の悩めるお父さん達はもう少し気分的に楽になれるでしょう、とかよけいな感想。
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Moriya / moriya@s1.xrea.com