Power7 な機械に LPAR 作って、VIOS 二台から仮想SCSI の足をのばして、そこに Fedora16 の ppc64 版を入れてみたのですが、インストールまではOK だったのに再起動したらマルチパスじゃ無くなってる。なんなのそれ!
dmesg 見ても、sda と sdb を別々に認識しており、sda と sdb の内容が同じだから sdb は無効にしておくね~みたいな感じで起動してきます。そりゃそうだ。マルチパスだから同じ物が見えてる。内容は同じだ。パスの状態を見るコマンドを発行しても、
# multipath -ll
何も出てこない。マルチパス状態になってないのだ。
/dev/mapper
配下にも mpatha 類が存在していない。
ここからマルチパスを有効にする設定だ。まずはドライバ類を導入。
# yum -y install device-mapper-multipath
次に設定ファイルの生成。
# mpathconf --enable --with_multipathd y
これで /etc/multipath.conf
が更新される。次にブートイメージにドライバの組み込み。
# cd /boot
# mv initramfs-3.1.5-6.fc16.ppc64.img initramfs-3.1.5-6.fc16.ppc64.img.bak
# mkinitrd -f --with=dm-multipath --with=dm-round-robin /boot/initramfs-3.1.5-6.fc16.ppc64.img 3.1.5-6.fc16.ppc64
これで再起動してみる。厳かにパスの確認コマンドを実行。
# multipath -ll
mpatha (360000008028087238000000000000000) dm-0 AIX,VDASD
size=4.0G features='1 queue_if_no_path' hwhandler='0' wp=rw
`-+- policy='round-robin 0' prio=1 status=active
|- 0:0:1:0 sda 8:0 active ready running
`- 1:0:1:0 sdb 8:16 active ready running
やった!きた!できた!
これもしかして Fedora17 の場合もシングルパスでインストール後にマルチパスに構成変えたらそれで動くんじゃね?今度試してみよう。
※今回は Fedora を使ったけど、まあ似たもんだ、RHEL6 の説明が役に立った → DM マルチパス機能 - Red Hat Customer Portal