偏光板を使って不思議な箱を作ろう

夏休みは各地でお子様向けのイベントがあるので本当にありがたいです。

今日は偏光板を使って不思議な箱を作る教室に参加させてきました。

前半は先生による偏光板の仕組みなどのお話しがみっちりとありますが工作するのが楽しみで参加してる子供たちはポカーン顔でタイクツ気味です。しかし、教室の隅っこの補助椅子に座る保護者たちが熱心にメモを取っているではありませんか。なんなの?と思ってたら、これ自由研究のネタになるのね。父母がメモからストーリーなどを考えてあげるのでしょう。コレは大変だ。

さてできあがったのはこんな感じの箱。

静止画だと何のことやらわかりませんね。箱の中を覗くと、箱の真ん中を区切るように一枚の板が見えるのですが、その板をストローが通過してしまいますという不思議な箱です。

原理は、偏光板を半分に切って逆相につなぎ合わせたものを箱のあっちとこっちに貼ることによって、のぞき込むと真ん中に板があるように見えるという寸法です。90度相がズレてると真っ暗になるので重なり合ったところが暗くなり板があるように見えるというわけです。説明が難しい。

液晶テレビもこの技術を使って色を出しているんだよ、偏光板がなかったら普通のテレビみたいに奥行きが長いままだったんだよ」とおじいちゃん先生が話してくれましたが、会場に居るちびっ子たちはテレビのことをわざわざ液晶テレビと言いません。液晶かどうかなんて気にしたことないんじゃないかな。それが当然だから。当然のモノに対して名前は付けないから。生まれたときからそれが標準だから。普通のテレビと言われてブラウン管のテレビを想像できるちびっこがいたのかなあ。みんなポカーンとしてたような気がします。

でもまあ楽しんでいたようでなにより。