道の駅たばやまで鹿肉ソーセージ食べたのうまかったんよ

どんよりとした曇り空。ドライブには暑くなくてちょうど良いじゃない。そんなこと言いながら奥多摩湖を抱える小河内ダムへ向かいました。

八王子を通過した辺りで豪雨。まじかよ豪雨。聞いてないよ豪雨。やむだろう、やむでしょう、スグに無かったことになるでしょう、そう思っていたらほんとに雨は終わってしまいました。

新緑がキモチイイ青梅街道沿いにはカーナビに載ってない新しい道ができていたりするじゃないですか。せっかくなので通ってみましょうね。どこに繋がってるのか知りませんけど。綺麗な道は走っていて気持ちよいです。

奥多摩湖へ向かうのなら是非見ておきたいのが青梅線白丸駅ちかくにある白丸ダムとそこにたっぷりと水が蓄えられた白丸調整池です。峡谷の川がそのままダム湖になったような白丸調整池は見事な碧色で吸い込まれそうです。なんていうんだろう、美しくてキラキラと吸い込まれそう、というのではないのですよ。多分峡谷の地形をそのまま使ってるみたいですからきっと深いんですよ。狭くて深い。どこまでも続きそうな深さを感じさせる碧を見てるとぐーんと吸い込まれていきそうな怖さがあるんですよ。

ちょっぴりブルッとしたら気を取り直して奥多摩湖へ。今日は友達と一緒です。ここで待ち合わせをしているんです。奥多摩湖で待ち合わせ。あんまり聞かない待ち合わせスポットですね。朝九時に奥多摩湖で待ち合わせ。コレは来ますよ。事実自分たちは来ましたからね。

湖畔でのんびりとしていると、奥多摩駅から次々と路線バスが来るではありませんか。リュックを背負った今にも山に登りそうな格好をした人たちがこれでもかと運ばれてきます。休日の朝しかも山村だというのにリュック密度の高さ。彼らはいつでもどこに行っても満員を味わいたいんです。

さて無事集合をしましたので本日の目的地へ向かいます。山梨県丹波山村にある道の駅たばやま がターゲットです。

奥多摩湖から30分ほどでしょうか。道沿いに進むだけです。車の窓から奥多摩湖を見ていると、奥多摩湖の西の方でしょうか、湖を渡るための橋がありました。橋といっても湖面に浮いている橋です、フローティングな橋です。そこを先ほどのリュックマンたちが行列を作って渡って行きます。何かイベント用に渡り道を作っているのでしょうか、などと思っていましたが常設の浮き橋だそうです。グーグルマップにも小道としてしっかりと線が引いてあります。今度来たときは是非渡ってみたい。行って帰るだけで良い。湖の真ん中でぐるっと辺りを見回して非日常感にクラクラしてみたいですね。

さて道の駅たばやまに到着しまして、併設されている「軽食堂R411」に入ってみました。この村は鹿肉をウリにしているようで、それではと鹿肉ソーセージ3本セット500円也をいただくことにいたしました。牛肉のようでしかしサッパリとしていて肉の味が濃くおいしゅうございました。これが鹿肉ですか。

川をはさんで対岸には温泉があります。温泉へは吊り橋で移動します。なかなか風情があるではないですか。秋などに来れば紅葉が見事なんでしょうなあ。

そして視線を上に移すと山のてっぺんに不自然な城が。城の右側にはなにやら道のような構造物が見えます。なんでしょうかこれは。地図を見てわかりました。これはローラーすべり台のようです。かつて日本一の長さだったこともあるローラーすべり台。お天気の良い日に来たらシャーッと滑ってみたいものです。しかしアレですか、やはり有料ですか、ですよね。

鹿肉ソーセージをいただいて腹もふくれましたので、となり村にあるできて間もない道の駅こすげにも寄ってみましょう。30分ほど山道をのんびりと走りますとまもなく到着です。巨大な木彫りのヤマメがお出迎えです。水が綺麗な土地で、わさびがウリのようですのでワサビ漬けでも買って帰りましょうか。

ここも隣に温泉があり、時間があればのんびりと山の温泉に浸かれます。森をいかして、森の中のアスレチックといった風の遊び場もあります。かなり楽しそうです。こどもちゃんがもう少し大きくなって自由にヒョイヒョイ動けるようになったら楽しくて仕方ないことでしょう。

そうこうしているうちに昼になりました。山に来たら蕎麦です。だいたいどこに行っても蕎麦です。蕎麦を手繰るのが正しい昼の姿です。道の駅小菅のとなりにある手打ち蕎麦「小金持ち工房」へ。地元の奥様達が打ってる蕎麦を出してくれます。奥様といってもかなり年季の入った奥様達なので、提供が遅くてもゴメンナサイねというようなことが壁に書いてありました。

素朴な田舎蕎麦です。並600円、大盛り800円。しっかりとした歯ごたえでうまい。お漬け物と芋の煮物が付け合わせで出ました。ザ母ちゃんの味です。僕たちは注文しませんでしたが、隣の人たちが天ぷらを注文していましたのをチラリと見ましたらば結構ボリューム感ありでした。いいですね。

腹もふくれましたので、本日はお開きです。去年11月に開通したばかりという、松姫峠のグネグネ道をスルーできる松姫トンネルを通って帰りましょう。

快適の一言です。スイーっと、峠道というのがウソのように、何事も無かったかのように、ヒョイッと峠を越えてしまいました。グネグネを通りたいひとにはつまらないのでしょうけど、急いでるひとにはとてもありがたい道ですね。

さてトンネルを抜けるとすぐに葛野川ダムとその背後に松姫湖があります。ありますといっても見えないんですけど、旧道を少し進むとあります。葛野川ダムは発電用の下池で、揚水先の上池は甲州市の上日川ダムが抱える大菩薩湖です。直線距離で7kmほどあるのかな、そんな遠くから高さを利用してザブザブ水を流すのを考えたり実際に作ったりとか土木技術どうなってるんだよホントすごいな。

葛野川ダムのすぐ下流には深城ダムがあります。深城ダムのダム湖は「シオジの森ふかしろ湖」というちょっとアレな名でまた趣深いです。今度時間のあるときにじっくりと眺めたいのですが、近頃子供達がダムはイヤだというのでなかなか難しいです。

まだ昼だから大丈夫だべー、と油断して突撃した中央道でしたが、今まさに渋滞が始まろうとしているところでした。また渋滞ですか。おまえたちも好きですね。僕は嫌いです渋滞。はやく自動運転にならないかなー。渋滞だけは自動運転があるのなら機械にまかせたい。