Crucial の SSD が SATA2 環境でもキャッシュで爆速になった

SSD の価格がどんどん下がってきて、普段使いの PC に HDD をわざわざ選択する理由が無くなってまいりました。ファームウェアも優秀になってきておりメンテナンスの面倒くささもなくなってきました。メンテナンスとかやりたくないもん。僕もどんどん SSD 化をすすめてます。

SSD を製造してる各メーカーは、それぞれ専用のツール類を出しており、メーカーによってツールでできる機能に差はあるのですが、キャッシュ機能を提供しているメーカーがいくつかあります。

もしPCのメインメモリに余裕があるのなら使っておいて損は無いかと思います。

手元の ThinkPad T510 は Crucial の BX100 500GB ( CT500BX100SSD1 ) が SATA2 で接続されています。

ここに、Crucial の Storage Executive tool をインストールします。Storage Executive tool は専用のGUIを持っておらず、クライアントアプリがHTTPで情報を提供するのでブラウザで操作するという仕組みです。

ドライブ情報を表示する画面はこんな感じです。

一時キャッシュ (Momentum Cache) を使うようにしてみました。

一時キャッシュ有効でのベンチ結果。メインメモリをキャッシュに使ってますので当然ですがクッソ速い。ベンチだけでなく実操作の使用感も快適になりました。コレは昔に戻れないわ。

一時キャッシュ無効でのベンチ結果。SATA2 接続のおかげでこの SSD 本来の速度は出てませんね。HDDに比べればコレでも全然速いんですけどね。

さて、キャッシュ有効にしたところで速度という面ではすぐにかなりの効果がありました。

さらに、一時キャッシュ上で一定期間のデータを並べてから SSD にデータを送りますので、メモリセルに対しての書き込み回数が減るという利点があります。SSD の寿命に対して有利になるということですね。

ただし、メインメモリを書き込みキャッシュとして使用しますので、突然の電源断には弱いです。キャッシュからSSDに未転送のデータがある状態で電源断がおこるとそのデータはロストします。

一時キャッシュツールの画面でも以下のようにバッテリのある状態で使えと書かれています。

 

一時キャッシュの信頼性を最適化するには、バッテリーでバックアップされた電源で一時キャッシュを使用することを強くお勧めします。

 

普通のノートPCならバッテリが付いていますのでこの辺はだいたいクリアしていますね。電源という面に関しては安心して使って良いと思います。

あとは突然のハングアップ。OSを巻き込んでガツっと止まるような状況になってしまったらキャッシュドライバも停止してしまいますから、未転送データはロストします。これはもう仕方ないでしょう。

最近のWindowsはとっても安定していますのでそこを心配する必要も無いかと思います。

というわけで、SSDメーカーがメモリキャッシュ機能を提供しておりかつメインメモリに余裕があるんなら使った方が良いよって言う話。