TSM の RESTORE DB の仕組み

IBM のバックアップソフトウェア TSM(いまはIBM Spectrum Protectと名が変わってしまった)の、TSM 自身の情報を蓄積している TSM DB をリストアするときの話。

dsmserv restore db コマンドでリストアするのだけど、リストアするときに、どのバックアップファイル(テープ)から戻すのかという指定を書くオプションがない。

どうやってリストアに使うファイルを教えるのだろうか…と思っていたら。

コマンドラインで指定するのではなく、dsmserv のオプションファイルからリストア元を決定するのだ。

dsmserv.opt ファイルに Volume History についての記述がある。初期値では volhist.out となっている。このファイルを持ってくるところからスタートだ。

Volume History ファイル内に、今までのバックアップがどこの何というファイルに出力しているか記述されている。なので、このファイルが無いと戻せない。コイツはテキストファイルなので、リストア先に合わせて適度に捏造しても良いだろう。

次に、Volume History ファイル内に記述があるパスに (filename).DBV といったバックアップファイルが置いてあれば良い。このファイルが TSM DBバックアップの本体である。

また、dsmserv.opt 内の LANGUAGE が、Volume History ファイルに書かれている言語と合っている必要がある。

これだな。

IBM LANGUAGE in dsmserv.opt should be accorded with volhist file for 'RESTORE DB'. - Japan