Nextcloud バージョンアップしたら監査ログどこ行った?

オンラインストレージは何使ってますか。Dropbox? GoogleDrive? OneDrive? そういう雰囲気のオンラインストレージを構築できるオープンソースNextcloud というとても素敵なソフトウェアがあります。

安定して動いているのでずっと v13 で動かしていたのですが、さすがにサポート切れの v13 はマズかろうと v14 にバージョンアップしました。

 

audit log

 

Nextcloud は、データディレクトリ内の nextcloud.log ファイルにログを出します。システムの動作ログから管理者の操作ログそして一般ユーザの操作ログまで。

v13 から v14 にバージョンアップしたら、一般ユーザの操作ログが、あれ?どこいった?何も出ねえぞ?となり焦りました。

こういうときはマニュアルを読む。ありましたー! Audit log の項が増えてましたー!

Logging configuration — Nextcloud 14 Administration Manual 14 documentation

その他の記事も読んでたら…ありました。

Nextcloud 14: focus on security and compliance – Nextcloud

GDPR 対応の関連で監査ログは別に出すようにしましたと。

というわけでデータディレクトリに新たに audit.log ファイルが生成され、ここにユーザの操作ログが出るようになっていました。めでたしめでたし。

 

log_type

 

ログ記録の方法を決めるパラメータ log_type もバージョンアップで変化しています。秘伝のタレのように config.php を引き継いで使っていると見落としがちです。

旧バージョンでは 'syslog' か 'owncloud' の二択だったのが、'file' 、 'syslog' 、 'errorlog' 、 'systemd' の四択になっています。

'owncloud' の指定はもう無意味なのでそれ以外を指定しようね。

log_type を 'owncloud' のままで使ってたら audit.log 何にも出ませんでした…