ストレージが eMMC 32GB という安価なPCでWindows10のバージョンアップを実施したい。32GBというのはとても狭くてバージョンアップがたいへん厳しい。
バージョンアップ元が Windows10 1809 で、Windows10 1909 へのバージョンアップを開始したのだが…、案の定途中で止まってしまった。ストレージの空きが足りないとのことだ。「空き容量をあと 1.3GB つくってからいらっしゃい」と。
全部で32GBしかない中で、アプリケーションもほとんど消した、データもほとんど消した、それでもまだ空きを作れというのか。何を消せばいいのだ。もう余計なものはないように思うのだけど。
各種フォルダの容量を調べていると、WinSxS フォルダが妙にでかい。この中にあるファイルは直接削除できない。検索してみると、削除する方法があった。
WinSxS フォルダーのクリーンアップ | Microsoft Docs
このコマンドである。各種コンポーネントの最新バージョンだけ残して過去バージョンは消してしまう。
Dism.exe /online /Cleanup-Image /StartComponentCleanup /ResetBase
実行したところ、とにかく遅いPCなので何時間もかかったが僕の環境では 1.4GB近く解放された。これは大きい。
環境によって、どのくらいゴミをため込んでるかによって、これの実行結果は大きく違うようだ。
各種ツールを過去のバージョンに戻すことはなくて今すぐ空きを作りたいというとき、このコマンドはなかなか頼もしい動きをしてくれる。