...pudding - diary

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2020-03-25

_ [いろいろ] 読む地図、ツーリングマップル

人類はだいたい地図が好き。そっちの人類、地図は好きかい?世の中の地図は日々便利さを増しており、グーグルマップに代表されるようなオンラインの地図はいつも新鮮な情報を提供してくれて縮尺も自在に変更できるし検索もイッパツだししかも不思議なことに無償でその全てを享受することができる。頭おかしいんじゃないかと思うくらいに本当に便利である。では、これがあれば紙の地図なんて要らねえ!となるか?と考えた場合、そうはならないのが不思議である。

紙の地図には、ぼーっと見るもヨシ、じっくりと見るもヨシ、突然全く関係ないページに飛ぶもヨシ、ダーツを突き立てて行き先を決めるもヨシ、落書きやオリジナルのランドマークを書き込むもヨシ、いろんな方法で楽しめる懐の深さがある。

紙の地図といえばいくつかの出版社から出ているのだがぼくが好んでいるのはマップルである。車に乗り始めた頃はマップルリング道路地図を愛用していた。本はページを開いておくのが難しい。ところがリング綴じタイプのものは目的のページを開いておくことにおいてとても使い勝手が良い。

ドライブ用道路地図はカーナビの進歩で部数をどんどん減らし、そのカーナビもスマートフォンの地図アプリの進歩でじわじわと数を減らしているようだ。マップルリングも新しいものが出版されなくなり、ぼくもしばらく紙の地図を更新していなかった。

最近、TVの旅番組などを見ながら画面に映っているあたりのページを開き、なるほどこの辺りかとニヤニヤするという楽しみを見つけはじめた。そうすると自分が見ている地図が古く、道が載っていなかったりするのだ。これは悔しい。そんなこんなで新しく地図を買おうとアレコレ物色始めたのである。

ところがリング綴じタイプのものがない。どういうことなのか。リング綴じはコストがかかるのだろうか。おかしい。普通の道路地図でリング綴じタイプのものが欲しいのだ。

ここで、今まで無視していた地図を手に取ってみた。ツーリングマップルである。ツーリングマップルにはリング綴じタイプのものがある。ぼくはバイクに乗るわけじゃあないのでツーリング用の地図なんて…とずいぶん無視していたのだが、中を見てみて「こいつはいいな!」とおどろいた。いろんな地図があるなかでツーリングマップルのなにがいいかというと、旅に関する情報がちりばめられた「コメント」である。


このコメントがあるから地図を読むような感じで楽しめる。食べ物であったり、景色であったり、もちろん道の情報であったり。各種のコメントが道路地図上に所狭しと書き込まれている。これを読んでいると旅している気分を味わえたり、名物の味に思いをはせたり、さらには「行ってみたい!」と具体的に旅のプランを立ててしまったりする。

紙と同じくらい高解像度なディスプレイデバイスがでてきてそこにオンラインの地図がバーンと表示され、コメントも上手にオーバーレイ表示されるようになったら、いよいよ紙の地図ともオサラバになるのかもしれないが、それにはまだ時間がかかりそうである。まだしばらくは紙の地図を楽しめそうだ。


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