...pudding - diary

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2013-04-27

_ [オデカケ] 日原鍾乳洞

以前から行ってみたかった日原鍾乳洞。東京の秘境奥多摩にある大きな鍾乳洞。日原鍾乳洞を紹介する様々なページを読んでみるとどこも交通について気をつけるようにと書いてあります。駐車場が少なく、道も細く渋滞になりやすいとのこと。渋滞はとても苦手なので混む前に到着したいところです。レジャーは朝が命です。おうちを出てガソリンがあまり無いことに気付きました。まずは給油。川崎のガソリンスタンドで給油したのが午前6時15分、これを出発としましょう。

ルートは全て一般道です。府中街道などを使い聖蹟桜ヶ丘の辺りまで、そこから多摩川をわたり新奥多摩街道をひたすらすすみます。そして青梅の辺りから都道45号線で多摩川沿いをどんどん上流へとむかいます。

途中、青梅線白丸駅の辺りで白丸ダムに気付き急いでダムを見に行きます。


渓谷に作られた小さなダムでしたが展望台が渓谷に向かって突き出ておりとても高いです。足がすくみます。吸い込まれそうでした。ここで8時30分でした。さて鍾乳洞が渋滞しては困ります。急いで元の道へと戻ります。

青梅線の終点である奥多摩駅を過ぎると、都道204号線、日原街道へと入ってゆきます。さあここからが噂の道路です。気を引き締めていきたいと思います。いきなり細い道で、これ対向車が来たらスレ違えるのかなあ?と心配になりながら進んでゆきます。途中何カ所も壁面の岩山が崩落しているところがあり、補修の工事が行われていました。


工事をしているところは当然ながら一車線です。警備員さんの指示に従いながら進んでいきます。ところが結果としては拍子抜け、運良く対向車に出会うこと無く、もちろん後ろからついてくる車もなく、すんなりと鍾乳洞まで到着してしまいました。季節的なモノもあったのでしょう、時刻的なモノもあったのでしょう。駐車場にも先客の車が2台だけ。このガラ空き具合がたまりません。


9時5分に到着できました。出発してからだいたい3時間というところでしょうか。なかなか優秀なのではないかと思います。さてここから鍾乳洞へ向かいます。が、さっそく不安な看板がお出迎えです。


この奥に大きな駐車場があるらしいのですが、道がダメになっており行けないという表示だそうです。すぐに日原鍾乳洞の入り口が見えてきました。


手前のはチケット販売所、奥に見えるぽっかりとあいた穴が入り口です。すぐ下を清流がながれており大変心穏やかな気分になれます。

入り口で、出てきた先客たちとすれ違いました。すなわち、いま中には誰も居ません。これから我々だけが貸し切り状態で潜るわけです。中に入るとひんやりとした空気です。岩の隙間にできた暗い通路に胸が高鳴ります。


まさしく岩の裂け目といった通路を進んでゆきます。この時点では「へぇー、こんなもんか」くらいの気持ちでおりました。鍾乳洞感はあまり感じられません。これは洞窟ですね。気分は洞窟探検です。そんな軽い気持ちを大広間がガツンと打ち砕きました。すげえ。これはすげえ。


めっちゃ天井高い!広い!声が響く!これはいい!これはとても良い興奮する洞窟!本日のハイライト!この絶景を貸し切り状態とはちょっと素敵すぎやしませんか。広間の奥の階段を上ってゆくと、死出の山というちょっと怖い名の場所を通過し、縁結び観音というたいへんほのぼのとした名前の観音様へとたどり着きます。とりあえず拝んでおきます。


しかしこの観音様、よく見ると周りになにやらお供え物がたくさんあります。


なんと恋愛成就のお守りのようなものでした。しかし顔色が悪いのや崩壊してるのやらその他様々でかなりのホラースポットになっておりました。恋愛成就ってこんなにドロドロしてるのかな…こわいな…

横の小道を抜け、十二薬師堂というところへ。ここの岩肌が妙にキラキラしていますがコレなんだとおもいます?


全部コインのようです。おかね。硬貨。たぶん。奥の方はよく見えませんが手前の方はコインでした。お賽銭に囲まれているような感じでした。

ようやく折り返し地点です。ここからは来た道とは違う道を通り出口へ向かいます。新洞というルートで、ようやく鍾乳石が見れるということです。ただし階段が急なため年寄りや体の弱い方は十分に注意せよと書いてあります。怖いですね。行ってみましょう。確かに細くて急な階段がいくつもありアップダウンも激しいです。今回我々は、妻が子供をおんぶし僕が荷物を全部持っていたため、双方ともなかなかに疲れました。手ぶらでしたらそうでも無かったでしょうけども。


小さなツララがいくつもできています。こいつらは3センチ伸びるのに200年もかかるという途方もない時間の中でできあがってきた造形だそうでいやほんとよく頑張ったねと。最後に急な階段を降りてどうにか出口にたどり着けました。時計を見ると、1時間ほど潜っていたことになりましょうか。最初は少し寒いなと思いましたが、最後に怒濤の上り下り責めがあったため体があたたまりちょうど良かったという感じでした。

日原街道帰りのルート、コレは少し面倒でした。太陽も高くなってきて多くの方が活動を始めたのでしょう。日原街道ルートにも上りの車が数台ありました。僕らは下りです。細い道です。当然すれ違えません。上りの車に出会うたびにバックして待避場所まで戻って、また出会ったら戻って、と進んでは戻りを繰り返しようやく抜け出すことができました。コレ数台対向車に出会っただけでもわりと大変だったのに、ガッツリ混んだりしたらどうするんでしょう。帰れないんじゃないか、そんな気さえしてくるルートでした。幅の狭い軽自動車ならヒョイヒョイと行けるのかもしれません。

しかし楽しかった。大変興奮した。ステキな洞窟探検旅行でした。早起きが苦でない方は、混む前の時間帯を狙って行ってみることをお勧めしたいです。上着は簡単なパーカーなどがあればよいです。足下はスニーカーと、もし足腰に自信がなければ手すりをつかむこともあるでしょう、手が汚れるのがイヤなら軍手など装備していっても良いかもしれません。鍾乳洞入り口にあるおトイレは個室は狭く汲み取り式で便器の下は奈落の底です。そういうおトイレは苦手であるという場合は、事前にしっかりと済ませて置いた方が良いかと思います。

ちなみに、以前檜原村の鍾乳洞にもいくつか行った のですが、こちらはヘルメットの着用が必要であり、かがんで歩かねばならない場所もあり、コウモリも多数住んでおり、受付の婆様が良い味を出しており、探検感は数段上でした。日原鍾乳洞はライトなレジャーであると言えるかと思います。


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