...pudding - diary

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2014-04-08

_ [Software] VMware操作のスケジューリングをGUIで設定する

とっても便利な VMware ですが、ちょっと細かい設定変更などをやろうとしたらどうしても PowerCLI などでコードを書かねばならない、なんてことになり面倒と感じて自動化から手を引いてはいませんか。ちょっと待ってちょっと待って。それ GUI でできるかもしれないよ。コード書かなくても画面上から条件放り込んでいくだけで処理が書けるよ。vCenter Orchestrator 使いなよ。vCenter に付属しているよ。

今回やりたいことはコレ、仮想マシンのメモリ割り当てを増やしたい。ホットアド無効な仮想マシンだと、1. 仮想マシンをシャットダウン → 2. メモリ割り当てを増やす → 3. 仮想マシンをスタート 、という操作をしなければいけません。

それ vCenter Orchestrator でできるよ。夜中にスケジュール仕掛けておいて好きな時間に反映できるよ。

 ■vCenter Orchestrator のセットアップ (Ver 5.1)

セットアップは基本的に vmware 社で公開してる素敵な blog にあるとおりに操作すれば良いんですけど、その記事は Ver 5.5 用なんですよ…

vCenter Orchestratorを使ってみる(1) | Japan Cloud Infrastructure Blog - VMware Blogs

というわけで Ver 5.1 でやってみたときの方法を。

インストールは vCenter 導入時に既に行われているはずなので、起動と設定の方法を。

Windows のサービス一覧より、"VMware vCenter Orchestrator Configuration" を起動します。

設定画面を出すため、スタートメニューから「すべてのプログラム」→「VMware」を選択して、"vCenter Orchestrator Configuration" をクリック。

初回ログイン時は ID/Pass ともに vmware で入れますが、スグに Pass 変更が必要です。大文字小文字を含んで8文字以上だったかな。

左ペインに表示されている項目に、緑の丸印と赤の丸印がついてるかと思います。全ての項目が緑になれば準備完了なので、赤の丸印の項目を設定して行けば良いです。

左ペインのNetworkを選択して、サーバのIPアドレスを指定します。

左ペインのDatabaseを選択して、手軽に行きたいなら vDB を選び、Administrator の ID と Pass を入力して Apply Change します。再度 Database を選択して、Install Up to date のリンクをクリックすると、DB に初期データが準備されます。


僕の場合はこの時点で左ペインの赤の丸印が無くなりました。準備完了です。

Windows のサービス一覧より、"VMware vCenter Orchestrator Server" を起動します。

 ■ワークフローの作成

スタートメニューから "vCenter Orchestrator Client" を起動します。Hostname は vCenter のホスト名、Username と Password は vCenter の SSO でログインできるユーザの認証情報を指定します。

この画面で、vmware の操作を設定して行きます。Workflow タブを使います。

「Library」→「vCenter」→「Virtual Machine management」→「Device Management」辺りに新規のワークフローを作成したいと思います。

新規作成画面の 「General」 タブでこのワークフロー内で使う変数を定義します。

たとえば以下の3つの変数を作ります。

Name: pollRate 、 Type: number 、 Value: 1.0

Name: timeout 、 Type: number 、 Value: 10.0

Name: task 、 Type: VC:task 、 Value: not set


次に「Input」タブに移ります。ここでユーザが入力するための変数を作ります。今回は2個つくります。

Name: vm 、 Type: VC:VirtualMachine

Name: memory 、 Type: number


次に「Schema」 タブに移ります。ここで実際の処理を設定します。

左ペインの Generic から Workflow element を右ペインの矢印にドラッグ&ドロップします。

各 element の内容は例えば以下の3つのものを順に用意します。

shutdownVM

changeVMRAM

startVM


これで、シャットダウンして→メモリ量変えて→起動して、という処理が並びました。

あとは各 element にパラメータを設定していくだけ。

各 element の設定が不十分なため、アイコンの右肩辺りに赤色の印がついているかと思います。これがなくなるまでパラメータの設定をしていきます。

各 element のペンのアイコン(編集機能)をクリックして設定します。

shutdownVM と startVM については、In Parameters の vm を IN の vm に、In Attributes の pollRate と timeout を IN の polling と timeout に、Out Attributes の task を OUT の task にそれぞれマップします。


changeVMRAM については、In Parameters の vm と memory を、IN の vm と memory にマップします。


保存すればできあがり。

保存時にエラーが出れば、何が足りないか教えてくれますので、必要に応じて値なり処理なりを埋めれば良いです。

作成した Workflow を右クリックして、Start Workflow で即時実行です。

実行すると、先ほど設定したユーザが入力するための変数を用意した画面が出ます。仮想マシン名は、vCenter Server の管理する一覧からの選択となります。メモリ値のところに変更したいメモリの量を入力します。単位はMBです。


Submit すると、設定した workflow element に従って動作します。

シャットダウンして、メモリ量を変更して、スタートして、と。

Start Workflow ではなく、Schedule Workflow を選ぶと、実行する日時の設定ができます。夜中とかにコッソリ仕掛けておくと良いでしょう。

設定変更の画面をぽちぽちとクリックするために夜遅くまで残らなくたって良いんです。


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