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2011-07-30
_ [オデカケ] 東横線の代官山渋谷間地下化の現場を見てきた
小学生の子供を持つということがこれほどに威力のあることなのかということを痛感させられた。
なにかというと、夏になるとそこかしこで開催されている「夏休み親子見学会」だ。
小学生の自由研究のお供にと各所で普段行けないようなところやあまり体験できないようなことをさせてくれるイベントを開催している。
親子セットでないと参加できない。なんという狭き門。
本日は、東横線の代官山駅と渋谷駅の区間を地下化している工事現場を見学してきた。大好きな地下である。
地下空間研究委員会主催 「第5回 夏休み親子見学会」 開催のご案内 | 土木学会地下空間研究委員会
はじめに東急の会議室に通され、地下鉄の工事についての説明を受ける。小学生にもわかるようにやさしい記述の資料による説明である。
地下とか鉄道とかいう属性のおかげか他の参加小学生は男子ばかり。女の子はウチだけ。
一通りの説明が終わると、地下に行きましょう。待ってました。皆さんテンションが上がる。ヘルメットをかぶって出発である。
渋谷駅南口近くの道路の真ん中で工事をしているのだが、この道路の真ん中にあいた穴から地下に潜る。
この中に広がる地下空間はこれまたすばらしいものであった。
写真撮影は許可されたが、ネットにホイホイ載せるのはダメとのことで、気になる方は開通後の電車の中から眺めてみるのも良いだろう。
狭い階段を下りると、まずは線路の通っていない広い空間に出る。
ここは電気設備などを設置する空間だという。まだ何もなく、ただ広いだけであった。
さらに階段を下りる。地上から約25mもぐったあたりがまさしく線路をひいている場所。ひんやりとした湿気が心地よい。
代官山方面に目をやると、シールドマシンで掘った綺麗な弧を描くトンネルが延びている。水銀灯の白い光と信号灯の緑の光がグレーのコンクリ壁に乱反射して湿気による水蒸気の白いもやにとけこんでいる。
これはかっこよすぎる。サイバーすぎる。
線路の上を50メートルほど歩かせていただき、シールドマシンがぺたぺたと貼り付けた壁をしげしげと眺める。日本の土木技術パねえ。
くるりと振り返り、今度は渋谷駅方面へ。
副都心線渋谷駅のホーム横浜寄りの端っこまで行くと壁があるのをご存じだろうか。
この壁の裏っかわにはいることができた。壁一枚隔てて副都心線渋谷駅がある。不思議な気持ちだ。開通の時にはこの壁を取り払い、東横線と副都心線が相互にズドンと乗り入れてくるわけだ。
一通り案内していただいた後、最初の会議室に戻る。
子供たちの夏休み自由研究のお供にという勉強の一環でもあるため、今日行ったところの感想、その他地下について思うところなどを紙に書き出す。他の子たちは大きいのでしっかりとした意見などが出ていた。
二年生レベルでは、いざ考えろと言われても慣れていないため詰まってしまった。何事も勉強。徐々に慣れていけば良いのだ。
最後に「地下空間こども博士」を名乗っても良いという認定証と、地下の秘密の本をいただき解散となった。
みんなが知りたい地下の秘密 洪水時のあふれた水を取り込む地下トンネルとは?地下鉄の上り線と下り線を同時につくる技術とは? (サイエンス・アイ新書)
素敵な一日であった。子供はどこまでわかってるのかわからないが、少なくとも僕は勉強になった。
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