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2013-06-29
_ [オデカケ] 日鉱記念館、静かで素敵なところでした
日鉱記念館 に行ってみました。日立市の鉱山の記録をのこした記念館です。
なにやら素敵な建物が静かな山の中にあり、無料で見学できます。
いきなり最初に目に入る展示は、幾層にも重なった透明な板で作られた坑道マップ。アリの巣のように地下に約700kmにもわたる坑道が掘られたとあります。これを見てるだけでクラクラします。この山の下に無数のトンネルが縦横無尽に掘られてるのかと思うと。人間の力すげえな。
鉱山といえば公害。この鉱山でも精錬時に出る煙による煙害がひどく、これをどうにかするためにいくつかの種類の煙突が作られました。低い位置で広範囲にわたって分散して排煙する煙突、空気と混ぜて薄くして排煙する煙突。どちらも効果はあまりなく煙害はおちつきません。最後にドカンと作られたのが大煙突。150メートルもの高さの煙突です。上空高くに排煙すれば薄まって大丈夫だろうという考えです。当時の建築時の写真がありましたがコレはバベルの塔かというくらいに感じられます。
また坑道を掘り進める道具などの展示もありました。鉱山内での様々な動力に使われた圧縮空気のコンプレッサーです。でけえ。コイツでガツガツと空気を圧縮して各所に送ります。
圧縮空気で動くグラインダーたち。
様々な形状のものが次々と開発されていったようです。しかしコレ全部鉄の塊。いくら小型化されていくとはいえ鉄の塊を担いで、しかもコレは鉱床を砕くためにガガガガと常に振動を続けるわけです。それでもやめずに掘り続けていった人間たちほんとすごい。
こういうところで使うために必要に迫られて開発された技術たちがその後世の中各種方面に広がっていったんだろうなあ。
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